日本リーグを観て
2020.2.22日本リーグを見に行った。
両チーム共プレーオフ進出が決定しているため、その前哨戦でもある。
日本のトップチームの試合にワクワク感で試合会場に着いた。
コロナウィルスが蔓延しつつあり、心配さるたがマスク着用、試合終了後のサイン会中止などあったが、多くのファンで会場は埋め尽くされていた。(協会発表983名)
試合は前半大崎電気が19-12と大量リードし、後半はトヨタ車体が追い上げ、後半12分24-24の同点に。その後は大崎電気がリードしながら展開し、結果36-34で大崎電気が勝利した。
試合展開としては面白かったが、内容ではトップチームとしてはやや疑問が残る試合だ。
プレーオフの前哨戦からかフルメンバーでの対戦で、選手も多くのパターンを試しており、戦術的には物足りなさを感じた。
選手のモチベーションはどうか気になるところでもある。
またもう一つ気になるところがある。
それは全日本選手のプレーである。
チーム事情などがあるから、こちらの一方的な見方ではあるが、アジア大会などを見て選手の動きが違うイメージである。DFのあたりやOFでのシュート前の動きなど、動きが違うように見えた。
また、止まったプレーやイージーなミスも見られ、一貫性がなく、また全日本活動に行ったらまた違うプレーが出来るのか不安である。
日本人同士の対戦だからかもしれない。しかし世界に通用するプレーを継続して育てていくためには、アンダーから世界に通用するための考え方などを育てていかないとだめだ。今は、全日本でのチームになったら、また新たに全日本としてのチーム作り直しになってしまっているような気がする。
ちょっと残念。
弱者が勝者に勝つには
野村克也さんがお亡くなりになった。
いろいろな言動で参考、勇気付けされた人は多いはず。私もその1人。
昔にはなるが、実業団でプレーした時、どうしても2強(当時は湧永、大同)時代を崩せなかった。
ようやく崩したポイントが、勝つためには、大胆なメンバーやシステムだ。それに裏付けされた確率である。
一部を紹介する。
DFは高くしてらポストを打たす。
GKはポストのシュートデータを集めて、セーブする。
OFは途中から、両方のサイドを入れかえる、サイドに大型選手を入れる。
などなど。
ここで感じたことはいかにして確率を下げるためのDF、確率を上げるためのOFが重要だと。
野村さんが三連戦、2勝1敗でいい。
いかにして負けるか、勝てる試合を勝つか!
よくチームを分析して、3割の確率でも3割で勝つ方法があると言う事をしらされた。
実業団で日本一になる事が出来、次は大学の指導となった。その時も同じ考えでスタートした。
受験もハードルが高いため、メンバーが少なく、勿論有力選手も少ない。またGKが不在で素人っ戦ったこともある。しかし確率を考え、DF、OFを駆使してインカレ3位になった。
やはり最後の優勝チームにはなれなかったが、確率をベースに戦えば勝利に導いてくれると確信した時代でもある。
今までのようにいろいろ駆使して戦い勝利して、ようやくトップレベルまで来た。これからは勝者に切り替わる。
こるがさらにまた難しい!
リーダーシップ
リーダーシップとは?
私も25年監督をした。
野球の稲葉さんのように、ゼロ経験者もいる。(昨年末、結果をだした)
誰にもあてはまる絶対確実な『リーダーシップ』はない。
戦国武将でさえ、色々なリーダーシップがあった。
しかし、様々な『要素』を理解する必要はある。
それは
①知性、スキル
②行動、責任
③信頼
である。いずれも必要な要素である。
そして、その時代にあったリーダーシップが必要であり、自分の個性、チームの個性、現在の環境や状況を加味すべき。
そこに『自分なりのリーダーシップ論』を見つけ出す。
長い時間をかけて作るものであり、オリジナル能力でもある。
最後は人の評価だ。前任者との比較、他のチームとの比較など。
ここに言い訳はいらない。
ただ常に勉強は必要だ。今までの経験値だけではダメ。全てがパーフェクトでなくてもいい。スキル、メンタル、フィジカル、栄養、など『引き出し』の多さは必要。
選手も評価をする、顔色をみている。
選手一人一人と向き合い、フォローまで確実に実施、そこに信頼が生まれる。
システム
チームを創る上で重要なポイント。
試合をどのようなシステムで取り組むか?
今のチーム内での勝利確率を上げる。
チーム内での約束、ルールでもある。
①OFシステム
②DFシステム
③速攻、半速攻システム
④リ・スタートシステム
⑤リトリートシステム
⑥フリースローシステム
などなど、まだあり。
そして重要なゲームシステムがある。
それらを目標、ターゲットをにらみ、スケジュールに落とし込む。
もちろん1番重要な事は自チームの分析である。
先入観や思いつきでは未完成となる。
選手と共に考え、チームシステムを構築することが勝利への近道。
特に、チーム内でいいところを積み上げながら、いろいろなシステムを考えていく。
ここにチームストーリーを完成。
トリッキー
ハンドボールの中で何か面白いことを考えたい。
それが現実でなくでもいい、またこれからのハンドボールの始点になるかもしれない、フォーメーションとして採用してもいい、観客を沸かせるプレーでもいい、、、そのたいろいろ。
①ポストは200cm、バレーのクイックと同じようにしてシュート。
②全員サウスポーにする。
またはLB.LWだけサウスポーでも
③センターフリースロー、5人立つ。
GKにボールの行く場所を隠すと同時に、5人が風車のようにシュートフォームする。
④1人のDFにOFが連続してフェィントを仕掛ける。DFがバテる位。
⑤センターがドリブルしている時、ポスト以外の4人が、コート全体トラジションをする。
⑥ポスト3人、コーナースローからポストパス、ポスト飛び込み。
⑦15m以上の高いDFでわざとポストノーマークにする。GKがポストへのパスカット。
またまだありそう。
意味が見えないプレーに観客は飽きる!
ハンドボールという競技の面白さはなんだろう!
走る、スピード、パワー、ぶつかり合い、システム、コンビなどか?
ただパワーやスピードだけでは飽きる。
工夫が見れると面白い。つまり、考えがあるプレーが共感を呼ぶのである。
つまり、うまいというプレーに観客が興味持ち、ただパワーだけでは日本的ではなく、おもしろくない。
ヨーロッパのモノマネより、日本的なブレーでのぶつかり合いが楽しみ。